新年度が始まり早くも1ヶ月が経とうとしています。今年は5月からもう暑くなると少し前に予報が出ていましたが,その予報通り,最近は春らしい暖かさを通り越して,夏の気配も感じられるようになってきました。これからまた暑い夏がくるのかなと思うと少し身構えてしまいますが,暑さに身体を慣らし,夏を乗りこえる準備を今から少しずつしていきたいですね。
さて今月は,新学年になって初めての中間テストがあります。中1・高1のみなさんは中学生,高校生になって初めての定期テストです。特に中1のみなさんは,定期テスト自体が初めてなのでよく分かっていない人もいるかもしれませんが,定期テストはその学期の評定を決める上で非常に大事なテストです。これは中学校でも高校でも同じです。もちろん定期テストの点数のみで成績が決まるわけではなく,提出物や授業態度などの評価も含まれてはいますが,それでも定期テストでいい点数がとれていないと,最高評定の5をもらうことはほぼ不可能です。評定は高校入試や大学入試を受ける際に重要なもので,一般的に1年ごとに各教科評定が出され,各教科合計3回の評定を入試の際に使うことになります。そのため,いくら2年生や3年生で頑張っても1年生での評定を取り返すことはできません。だからこそ,1年生からの勉強が大切になってくるのです。
では,テスト勉強ってどうしたらいいの?と悩まれる方も多いかなと思います。子どもたちのテスト勉強の仕方をみているとその仕方はさまざまです。教科書を読む,ワークを解く,ノートにまとめるなど,一人一人の性格や個性が表れます。私たちが大事にしていることは一見非効率に見えるような仕方でもそれを否定したり,違う仕方を強制したりしないことです。誰でも自分のしていることを否定されると,やはりいい気はしないものですよね。勉強に関してはやる気が失せるだけでなく,仕方を強制し,もし結果が良くなかった場合,その子からの信頼も失ってしまいます。実際のところ,テスト勉強の仕方に正解はありません。ですので,たとえ非効率であってもちゃんと成果がでているものは認め,その仕方をベースとした,より効率的にできる勉強の仕方の提示だけを行います。そうすると子どもは必要なものだけをとり入れて改善していくので,少しずつ勉強の仕方が上手くなっていくのです。一番効率の良い勉強の仕方だけを教えればいいと思われるかもしれませんが,実はそうではありません。まず大前提として効率的な勉強は非効率な勉強を経験したからこそ実感できるものです。そしてこの“実感できること”が大切なのです。入試には必ず結果がついてきます。良い結果を出すにはそれ相応の努力,それを継続することが必要です。そのためには「前よりもできるようになった」という実感,いわゆる"成功体験"が欠かせません。 勉強の仕方においては「これが最適な勉強方法だ」と指導者側が示してしまえば,上手くいかなかったとき,「一番いい方法で勉強したのに点数が悪かった,自分はもうダメだ」という絶望感に襲われてしまいます。それに対して,勉強の仕方を試行錯誤しながら行った場合,たとえ上手くいかなくてもその改善策を考え,次につなげることで,成長を感じる機会が得られます。そうして助言をもらいながらも自身で考え,上手くいった経験は努力すれば物事は良い方向へ向かうという「自信」へとつながります。そしてその自信があるからこそ人は努力を継続できるのです。だからこそ生徒自身が悩み苦しみながらも成長を実感し続けることができるよう,私たちは生徒ひとりひとりを導いてあげることが大切であると考えています。
ステラでは生徒への分かりやすい指導はもちろん,こうした勉強の仕方や宿題の取り組み方など,細かい部分に対するフォローを徹底して行っております。塾に来た時だけ勉強するのではなく,そうでない時にどれだけ取り組めるのか,ここがやはり一番大切ですよね。新学期が始まり,少し落ち着くこの5月に勉強の仕方のベースを身に着け,学校生活のリズムを整えていくことは勉強に対する大きなアドバンテージとなります。今年度もありがたいことに多くの新規入塾生のお問い合わせをいただいております。高校生の理系科目の申込は満席により難しい状態ですが,中学生の5教科,高校生の文系科目はまだ若干の空きがございます。ご検討中の方がおられましたら,お気軽に個別指導塾ステラまでお問い合わせください。
今月も個別指導塾ステラをよろしくお願いいたします。