8月に入り,先月に引き続いてかなり暑い日が続いています。学校が夏休み中ということもあり,多くの生徒がステラの自習室に来て,毎日勉強しています。もちろん自習室はエアコンが効いており,勉強するにはとても快適な空間になっています。また,塾内にあるフリースペースには自動販売機も設置しているので,長時間勉強して疲れたときには,小休憩を挟むこともできます。家ではいろいろな誘惑に負けてなかなか勉強に取りかかれないという人や,取りかかれたとしても長時間集中することができないという人もいると思いますが,そのような人は,ぜひステラの自習室を上手く活用してみてください。きっと集中してたくさん勉強できると思いますよ。
さて,夏休みも3分の1が終わろうとしていますが,受験生のみなさん,受験勉強は順調に進んでいるでしょうか。特に中3生のみなさんは,あと2カ月もすると第1回基礎学力テストです。第1回基礎学力テストでは,どの教科も中1・中2の内容がメインで出題されます。そしてその後の第2回・第3回の基礎学力テストでも,中1・中2の内容は引き続き出題されます。もちろん3月の高校入試にも,中1・中2の内容は出題されます。つまり,今のうちから中1・中2で学習した内容を復習して,しっかり理解しておかなければならないということです。そして学校の授業が一旦ストップする夏休みは,中1・中2の内容をまとめて復習するチャンスです。ですが,どの教科から復習をスタートすればいいのか,判断しづらいですよね。もし中1・中2の内容をまとめて復習するのであれば,私は,社会や理科といった暗記が多い教科からスタートすることをおすすめします。それは,覚えていたら解ける問題を落とさず,確実に正解することが,目標点に到達するための最初の1歩だからです。
では,実際にどのように社会と理科の復習をしていけばいいのでしょうか。社会や理科の勉強をする上で一番大切なことは,用語のインプットです。社会や理科は先ほども言った通り暗記の多い教科なので,覚えなければならないことがインプットできていないと,何を聞かれても答えられません。そのため,1問1答形式の問題集を1冊準備して,社会や理科で出てくる用語を覚えていきましょう。1問1答形式の問題集にもいろいろなものがありますが,私のおすすめは「全問必答問題集」というテキストです。ステラでも使っていて,社会と理科の用語が1問1答形式で覚えられるだけでなく,図表や年表を使って覚えることもできるので,勉強しやすく,おすすめです。また,用語を覚える際も,自分に合った覚え方で覚えていくのがいいと思いますが,様々な覚え方があるのでどう覚えていけばいいのか分からない人もいると思います。そのような人のために,今回はおすすめの覚え方を1つ紹介しておくので,よければ参考にしてみてください。
まず「全問必答問題集」が準備できたら,最初の見開き1ページをノートやルーズリーフに書いて解いてみます。その際,分からない問題は空欄にしておいて,テキストの問題番号に,鉛筆などの後から消せる物でチェックをつけます。そしてその見開き1ページが解き終わったら,解答を見ながら答え合わせをします。間違えた問題には,分からない問題にしたのと同じように,鉛筆などの後から消せる物でテキストの問題番号にチェックをつけ,ノートやルーズリーフの間違った答えを,赤ペンで正しい答えに直していきます。もちろん,分からなかった問題も,赤ペンで,正しい答えをノートなどに書いていきましょう。チェックだらけになるかもしれませんが,覚えていない用語をあぶり出すための作業なので,気にしなくても大丈夫です。全て丸つけをし終えたら,間違えた問題の正しい答えを再度全て確認して,今度はそのページのチェックをつけた問題(分からなかった問題・間違えた問題)だけ,何も見ずにもう一度,上の問題から順番に解いていきます。その際も,ノートやルーズリーフに書いて解きましょう。解き終えたら丸つけをして,今回正解できた問題は,チェックを消していきます。もう一度解いても間違えた問題のチェックは,残しておきましょう。そして,まだチェックがついている問題があれば,もう一度そのチェックのついた問題だけを上から順番に解き,答え合わせをして,正解できた問題のチェックを消します。この作業を,チェックが全てなくなるまで続けましょう。そして,チェックが全てなくなったら,そのページの全ての問題を上から順番に,ノートやルーズリーフに書いて解きます。その際にもし不正解の問題があれば,その問題も含めて全問正解できるまで,そのページの問題全てを上から順番に繰り返し解きます。上から順番に解いて全問正解できたら,次はそのページの下の問題から順番に,ノートやルーズリーフに書いて解きます。これは問題番号順に用語を覚えるのを防ぐために行います。下から解いてみると,上から解いているのとはまた雰囲気が変わるので,間違えることがよくあります。間違えた問題がある場合は,もう一度下から順番に解き,下から解いても全問正解できるようになるまで繰り返しましょう。上から解いても下から解いても全問正解することができれば,そのページの学習は終わりです。その際,上から解いても下から解いても完璧にできるようになるまで,次のページには進まないようにしてください。そして,「全問必答問題集」は1単元が見開き2ページで構成されているので,最初の見開き1ページを完璧にした後,次の見開き2ページ目に進んで,また同じ覚え方を繰り返し,先ほどのページと同じように完璧にできたら,その単元の学習は終了です。この1単元分(見開き2ページ分)の学習は,日をまたがず,1日のうちに終えるようにしましょう。
以上がおすすめの覚え方です。上でも書いたように,この覚え方をする際は,そのページの問題を上から解いても下から解いても全問正解できるまで,次のページに進まないようにすることがポイントです。また,その単元の学習は,日をまたがずに,始めたその日中に終わらせるようにすることもポイントです。そのため, 1単元だけでもかなり時間がかかる可能性があるので,1日に複数の単元を勉強するのは,おすすめできません。1日に,社会または理科どちらかの1単元か,多くても社会・理科両方の1単元ずつまでにしましょう。また,どれくらい時間がかかるか予想しづらいので,時間に余裕がある状態で始めるようにしましょう。この勉強の仕方で毎日1単元ずつ進めていくと,「全問必答問題集」の1・2年生の範囲であれば,社会・理科それぞれ1週間強ずつで終えることができます。
これを読んで「かなり大変そう」と思った人もいると思います。もちろん,1単元を完璧にするのに時間がかかることもありますし,全て完璧に覚えることは大変な作業です。ですが,これくらいしないと,社会や理科の用語をしっかり覚えることはできません。時間をかけて必死になって覚えるからこそ,頭の中に記憶として長期的に残り続けるのです。さらに,社会や理科は「用語を覚えて終わり」というわけではありません。一旦用語を覚えたら,まずは基礎的な問題集をどんどん解いていきましょう。また,今回は中学生の社会・理科の用語の覚え方に焦点を当てて書きましたが,この覚え方は,小学生,中学生,高校生を問わず,英単語や漢字,古文単語などを覚えるときにもおすすめです。暗記が苦手で困っている人は,ぜひ参考にしてみてください。
ただ,自分一人でこれができるのかと考えると,不安な気持ちになるのも分かります。そのような中3生におすすめなのが,ステラで実施している「中3受験生5教科特別プラン」です。この「中3受験生5教科特別プラン」では,授業で英語や数学などの対策をしながら,その授業の際に実施される社会や理科の小テストや,そのときに出される宿題に取り組むことによって,社会と理科の対策も同時に行っていくことができます。そのため,社会や理科を決まったペースでコツコツ勉強することができ,毎週の小テストできちんと覚えられているかどうかを確認することもできるので,社会や理科が苦手な人には特におすすめです。昨年度から実施していますが,「社会や理科の勉強がしやすくなった」との声が多く聞かれ,中3生や保護者の方から好評です。「英語や数学と一緒に社会や理科の成績も伸ばしたいがどう勉強したらいいか分からない」,「社会や理科もペースを決めて対策していきたい」という人は,ぜひ一度ステラにご連絡ください。みなさまからのご連絡をお待ちしています。
そしてステラでは,先月から夏期講習がスタートしています。夏期講習では今までに学習した内容の復習やこれから学習する内容の先取り,中3生の基礎学力テスト対策,高3生の共通テスト対策など,それぞれの希望に沿った指導を行っています。今年も多くのお申し込みをいただいておりますが,まだ若干の空きがございます。そのため,「まだ申し込んでいないが,これから夏期講習を受講したい」,「すでに申し込んでいるが,もう少し追加して夏期講習を受講したい」とお考えの方は,ぜひお早めにご相談ください。さらに,自習室のみの利用の受付も引き続き行っており,ありがたいことに,現在もお申し込みを多数いただいています。自習室のみの利用に関しても気になる方がいらっしゃいましたら,お気軽にお問い合わせください。
また,ステラでは8月中,夏期講習を行いつつ,通常授業も普段通り行っています。ですが,お盆期間(8月13日~16日)と8月31日は休校日となっており,通常授業,夏期講習,自習室開放は行っておりませんのでご注意ください。
今月も個別指導塾ステラをよろしくお願いします。